60歳、会社にしがみつけ

60歳、会社にしがみつけ

 


 指折り数えてやっと定年。家に帰れば「長い間ご苦労様と妻から花束…」そんな憧れの時を思い浮かべた時代は、ずっと昔、定年間近の人がみた遺物でしかなく、今は定年後の生活をどうやってやり過ごしたらいいか、夜も眠れない毎日…といった60歳手前の中高年者はたくさんいます。

 

 ネットで「シニア編、再就職難 定年でいきがいも喪失」…という衝撃な記事を見つけました。定年後の不安を象徴する内容です。記事では、『65歳までしがみ付け』と言っています。

 

 今年の4月改正高年齢者雇用安定法で就業を希望する者を65歳まで継続雇用することが義務化されたのを受けてのことです。

 

 私も大人になった二十歳より60歳、ないしは65歳の壁の方がずっと間近に感じる年齢なり、定年以降の雇用が心配でなりません。先述した改正法が施行された時期と同じ頃、シニア層をターゲットとした人材紹介会社立ち上げのニュースがありましたが、60歳からの求人どれだけカバーできるか期待するばかりです。

 

 仮に60歳以降、別の会社で働くことができたとしましょう。そうしたときたとえ安い給料でも、きつい仕事であっても、休みが週1日しかなくても、息子以上の年下が上司で威張り散らしていても、じっと我慢するしかないというのが現実です。

 

 辞めたら、本当に後がないからです。ですから、こういったリスクを自ら踏むことは絶対に避けて、現職で65歳まで継続雇用してもらえる道を選ぶべきです。

 

 ところで定年後の悠々自適の生活が、今は何故夢のまた夢になってしまったのか…その最たる要因は終身雇用制と年金制度の崩壊にあります。

 

 この制度のお蔭で定年時は多額の退職金が貰えたため老後の生活を支えてくれていたからです。また年金も定年退職と同時に手にできたからです。それが今はないのです。求人もなく、いったいどうせよというのでしょうか。


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